ふきんとうだより

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チャイナ☆スタディ (2) 動物性たんぱく質に対する疑い

T・コリン・キャンベル博士の背景

本書の著者T・コリン・キャンベル博士1934年アメリカ・北バージニアの酪農家に生まれました。牛乳はわたしたちの健康のために欠かせないものと彼は片時も疑いませんでした。栄養学を研究するようになってからも、「動物性たんぱく質の生産力の向上」を目指していました。肉、牛乳、卵などの摂取をもっともっと推奨することによって健康改善を推進しようとしていたのです。

 

たんぱく質は体の成長のために必要だが・・・

これらの食品が体力や骨格の増進につながっていることは間違いないでしょう。肉食中心の人たちの体格と草食中心の人たちの体格を比較してみれば、一目瞭然です。日本人でも肉や牛乳をあまり取れなかった世代は全体的に小柄ですが、肉、魚、牛乳、卵などを十分に取れるようになった世代は背が高く、がっしりした体格になってきています。

 

生じた疑い

でも体格がよい=健康である、病気にならないということなのでしょうか?

T・コリン・キャンベル博士は研究の過程で、これまで常識とされてきたことが真実ではないということに気付きました。

むしろ、データは動物性たんぱく質が病気の原因になっていることを示していたのです。

彼は1967年からフィリピンにおける「育児法という自助プロジェクト」に参画しました。フィリピンの子供たちの栄養失調を緩和するプロジェクトです。このなかで、ピーナツが強力な発がん性物質(アフラトキシン、肝臓がんを引き起こす)のかびで汚染されているケースが多いこと、肝臓がんになる子供は裕福な子供たちであることが明らかになりました。その後インドにおける他のグループの研究は「たんぱく質を多くとっているねずみにアフラトキシンを投与すると肝臓がんになる」ということを示しました。ここから博士は高たんぱくの食事とがんが関連している可能性を強く感じるようになった訳です。

これをきっかけにT・コリン・キャンベル博士は高たんぱくな食事がなぜがんを招くのかを研究するようになりました。

彼は1983年からチャイナ・プロジェクトを指揮しました。そこでは食習慣、ライフスタイル、病気の相関関係のデータが集められました。そのデータは彼の考えが正しいことを証明したのです。

 

チャイナ☆スタディから得られること

本書はその詳細を一般の人にもわかりやすく説明していますが、それだけでなく他の研究者たちの論文も多く参照しています。何よりもご自分が長い間信じてきたことが正しくないということを知っても、真実を追求することをやめなかった博士の信念と勇気をもらうことができるのです。